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住宅の地震対策は「オイルダンパーによる制震」がベスト! 工学博士 橋本純二氏

江戸川木材工業株式会社
2021/03/18
建具・窓回りすべて 防災・防犯すべて

住宅の地震対策には「免震」「耐震」「制震」がありますが、3つの違いをコスト面まで含めて正確にご存じでしょうか。

地震への対応力が一番優れているのは、家を地面から切り離し地震力を伝えない免震ですが、導入コストやメインテナンス費用が高額なことや建物が地面と相対的に動くので敷地にスペースが必要なことから、都市部の一般住宅に導入するにはハードルが高い。
建物の構造を強化する耐震は、ある程度の地震まではしっかりと受け止めますが、それを超えると一挙に崩壊したり建物に大きなダメージが残る可能性があり、事前に地震規模を想定できない以上、耐震基準をクリアしていても建物倒壊が懸念されます。

そこで「免震よりも低コストで、耐震よりも繰り返しの揺れに強いことなどから、地震エネルギーを柔らかく受け止めて吸収する『制震』が日本の住宅ではベスト」橋本博士はそう強調します。

オイルダンパーによる住宅制震システムを開発

橋本博士は大学で振動を勉強した後に、トキコ(現日立製作所)や日立製作所・日立オートモティブシステムズなどで振動研究に取り組み、新幹線、中高層ビルに使用される制震装置の開発などに携わった後に社内ベンチャーとして住宅用制震装置の研究・開発に専念し、この中高層ビル用の制震装置に使われていたオイルダンパーを住宅用に転用できないかと考えて研究開発を続けました。

制震技術に使用する、エネルギー吸収部材としては、オイルダンパー、高減衰ゴム等が考えられますが、高減衰ゴムの場合は、温度変化によって硬さが変わり寒冷地では割れることもあります。高減衰ゴムではなく、夏冬の気候変化の激しい日本で寒冷地の北海道から温暖な沖縄まで安心して使える制震装置としては温度変化に強いオイルダンパーがベストと言えます。

イルダンパーを使った新築用制震システム

大震災が製品化を加速

当初はコスト面などで懐疑的な見方もあり開発が思うように進みませんでしたが、1995年阪神淡路大震災の際に建物倒壊によって数千人もの人々が圧死するという甚大な被害があったことにより研究開発が加速し、4年後の1999年に誕生したのが地震のエネルギーを建物内で吸収できる住宅用制震装置「Hiダイナミック制震工法」です。

コスト面でも、新築戸建てなら1か所5万円程度で導入できるHiダイナミック制震工法は住宅への採用ハードルを一気に下げることに成功し、普及への道筋をつけたのです。

住宅の現場で啓蒙活動を続ける

その後、住宅分野に詳しく協力関係にあった江戸川木材工業に転じ、「制震装置」を住宅にリーズナブルに取り入れられるHiダイナミック制震工法の普及に努めています。

「40年以上に渡る研究を通じて、オイルダンパーによる制震が日本の住宅にはベストと確信していますから、今後も普及活動を続けていきますよ(橋本博士)」


橋本博士が推奨するオイルダンパー式制震装置
Hiダイナミック制震工法 ▶コチラ

オイルダンパーを使ったリフォーム用制震システム

Hiダイナミック制震工法 2階建て想定実験

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IYs 代表取締役 建築家 井上 亮さん
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Atelier Grue (アトリエグリュ) 建築家 鶴谷 充男さん
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企業情報
会社名
江戸川木材工業株式会社
ホームページ
http://www.edogawamokuzai.co.jp/seishin/index.html
お問い合わせ
http://www.edogawamokuzai.co.jp/contact.html
購入するには
03-6735-7082
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